行きつけの書店で、年末話題になったタレント本が山積みになっていたのだが、積まれていた場所は平積み棚ではなく、新刊本を店内の各所に運ぶためのカートの上であった。あまりに大量に仕入れたためにもう空いている棚がなく、また特殊な配本形式であるために返本も出来ずに置きっ放しという風情であった。
そんななので、出荷数で景気の良い事を言っていても、失速するまでの期間は非常に早かったということだろう。Amazonの売り上げランキングでもじわじわ順位は落ちてきているしね。 話題先行でエンターテイメント作品を世に送り出すというマーケティングは否定しないけれど、高まった期待に見合うだけの中身でなければ、心理的損失の分だけ評価は辛くなる。そしてこれ以上心を無駄遣いしないためにも、似たようなマーケティングを目にした時に無視するという行動を選択する可能性が高まるのだ。 で、年末の恒例行事に絡めてウェディング・ソングを売ろうとする話もちらほら聞くけれど、そこはかとなく上記の小説化デビューと似た匂いがするのでほとんど注意が向かない状態だ。元々、特に興味も無い歌手だし、別にプライベートを知りたいとは思わないけれど、何かすごいことのように取り扱われていて目立つのでニュースの内容を知っているだけである。 だが、こんな場合であるので、TVのような音の出るメディアでは、件の楽曲もついでに紹介しているはずなのだが、ちっとも実態が分からず。興味がほとんど無いせいか、まるで記憶に残らないのが原因なのだが、そんなんでも話題が先行していればそれなりのヒットになってしまうんだろうか。 ▲
by muzina-giku
| 2011-01-10 00:45
| 時事
リコーのデジタルカメラ、GR DIGITAL3のカタログを貰ってきて、ひとしきり唸っている所である。
カメラを持っても、屋内での猫撮影と、植物のマクロ撮影が主であるので、人物の顔認識機能なんぞは要らぬ。また古めの機種で割と長いこと撮ってきたので手ブレもある程度は克服してきたつもりなので、手ブレ補正無しでも別に気にならぬ。そんななので、レンズの明るい単焦点レンズとコンデジというのはカメラ購入の選択肢としては良いのではないかと思っているところである。 もちろん単焦点レンズの欠点も分かっているし、もっと写真を追求するのであれば将来的にはデジイチなんだろうが、しかし日常的に持ち歩けるサイズのほうが使い込めるのではなかろうか。 ともかくシャッタースピードが速くて、暗い場所に強いデジカメとなるとこの辺りが妥当のような気がする。猫撮影が得意かどうかは分からないのだけれど、家のように黒い猫ばかりだとともかくシャッタースピードが遅くなるし、オートフォーカスは失敗しまくるのだ。 ▲
by muzina-giku
| 2011-01-09 00:45
| 日記でしかない
作者の死後一定の期間が過ぎると、その作品がパブリックドメイン化して、利用する際の手続きが非常に簡単になる。そういうことを踏まえて、絵師・河鍋暁斎の骸骨の日常を描いた一連のシリーズで、転載可能な画像がネット上に転がっていないかと探してみたのだが、良さそうな物が見つからず非常に残念に思っている。所有している画集の中には、目指す画像は存在しているが、出版物の1ページをアップロードするのは流石に拙かろう。
言葉で説明をするとその骸骨画像は、まるで生きているかのように趣味や遊びに興じるトボけた感じの画像で、そのような肩肘を張らぬ作品にも関わらず解剖学的には非常に正確な描写の物だ。特に茶の湯の席に三体の骸骨が集まって正座し、そのうちの一体が勿体をつけて茶釜から湯を掬っているやつが大好きなのだが。 しかし検索している時に、画像そのものではないが発見したのは骸骨の生け花の図をあしらったトートバッグである。どうやら展覧会に暁斎の作品が展示されていた時に、美術館のショップで販売された物らしい。今すぐに手に入れられる物ではないが、見たら物欲が湧き上がって困ってしまう。 魔窟中に埋まる物を掘り返せば、おそらく死体ブームの頃に入手したCD-ROM作品の中に、目指す画像は入っているのだが、今となっては気合いを入れて中身を吸い出さねばならん状況なのだろう。当時はマルチメディアだの、インタラクティブだのと、横文字を並べて最先端っぷりを強調していたのだがな。しかし吸い出しても、そういう経緯のブツを無断転載するのは駄目だろうと思うけれど。 ▲
by muzina-giku
| 2011-01-08 00:58
| 日記でしかない
趣味だろうと、プロを目指していようと、創作を行なっている人が「巧くなるためのコツ」として多くあげている行動の一つは、発表することだ。発表などと言うと大げさなのだが、要するに他人に見せることである。
意見をもらってそこを修正するというような分かりやすい成長の仕方では無く、人に見せることによって度胸が付くという点が大きい。そして度胸が付くことにより発表することに躊躇がなくなり、何度も何度も人に見せてゆく内に、なんとなくどんな物がウケるのかを理解してゆくのである。 また、自信が無い頃には自分の作品を客観的に見直すということが意外に出来ないものだが、発表という形で自分の手からいったん放してしまうことで、何となく心理的に距離を取ることが出来るようになる。自分の拙さを感じて「うわ、恥ずかしっ」と感じても、どの辺りが恥ずかしい出来で、それをどのように直せばいいのかを考えるには、「恥ずかしっ」を一旦脇にどかす必要があるのだ。 自分にしてからが、こうしてブログという形で文章を不特定多数の目に付く場所へと放り出しているので実感はあるけれど、何もしない頃に予想していたほどには世の中はそれほど無名の一個人には注目をしていないものである。その状態は肩透かしではあったけれど、しかし注目されないことが逆にノビノビやれる居心地の良さとなっているのだが。そして肩肘張らない分だけ好きなことを書けるわけだし、力が入っていない分だけ自分で読み返す時にも楽チンだ。 ▲
by muzina-giku
| 2011-01-07 00:08
| 日記でしかない
正月早々、弁護士タレントがTV番組において発表した鉛筆画が、写真からのトレパクだったんじゃないかとネット上で騒がれているようである。その番組を見てはいないのだが、ネット上の検証によってパクられ元とパクリ結果を見て「これはひどい」と思ったのだった。ともかく、トレースであのレベルって、絵なんかマトモに描いたことなどないのだろうな、と。
で、このようなトレパク事案を見ると、著作権に関連して行われた民事訴訟の一つの判例を挙げておかねばならぬだろうと思い、簡単に纏めておく。 平成20年3月13日に判決の出た「平成19年(ワ)第1126号 損害賠償請求事件」、通称「八坂神社 祇園祭ポスター事件」と呼ばれるものだ。 平成19(ワ)1126損害賠償請求事件(PDF注意) この事件はアマチュアカメラマンによる祇園祭の模様を撮影した写真を元に、八坂神社と印刷会社がそっくりの構図で水彩イラストを作成しポスターとして使用した事件である。争点はいくつかあるけれど、その中に「本件水彩画の制作は,本件写真の翻案権を侵害するか」というのがあり、それについての部分(上記PDFの29〜30ページにかけて)がかなり面白い。判例では「構図、撮影ポジション・アングルの選択、露光時間、レンズ及びフィルムの選択」について創作性を認めており、そのためその部分において表現をなぞった水彩画のポスターについては翻案権を侵害していると認めている。 写真トレスと写真模写との違いはあるけれど、「トレパクの何がいけないの?」と無邪気な質問をするお花畑ちゃんに対する一つの回答となる判例であるので、覚えておいても損は無い裁判だ。 しかし今回のトレパクに関しては、トレスをしているのが弁護士資格を有する人間であるというのが非常に痛々しいことである。弁護士によって得意分野が違うという事情はあるのかもしれないけれど、少なくとも著作権関係の事案は重要度を増している分野であるので、基本的なことを押さえておかなくては法曹界に身を置く人間として拙いことになりはしないだろうか。 ▲
by muzina-giku
| 2011-01-06 00:41
| 時事
正月早々、絵の資料用ポーズ写真集を一冊購入する。この手の資料では、一番手始めに若い女性の裸体写真を多く収録した物を購入し、ムハムハと別の目的で熟読して楽しむと言うのが常道だというのだが、しかし自分が購入したのは動物編である。
なんだかムラムラと馬の絵を描きたくなってしまったというのが大きな理由なのだが、いくら動物として飼いたくとも本物の馬は無理だしね。人物を描くことに興味が無いし、当分はポーズ集を写していれば作画欲求は満足するのではないだろうか。 そして購入後、中身を見ながらちょっとニヤニヤする。やはりポーズ集なので画像が多いことに喜びを覚えるのだが、もう一つ良い点として、普通では陰となり見えづらい部分にまできちんと明かりが当たっており、関節や筋が分かりやすくなっていることが挙げられる。また、絵の資料にすることを前提としての写真であるため、最初から構図が「絵になっている」のも良い。 練習用で公開する予定が一切ないというのであれば、インターネット上を画像検索して適当な画像を拾うことも出来るけれど、しかし思い描く構図の画像が手に入るとは限らない。それにこの方法では、面倒な権利の問題へと最終的に辿り着いてしまうだろう。 なので、一見遠回りには見えるけれど、資料として利用することを許されている物に対価を支払い、それを利用して頭の中で対象を動かせるようになるまで描くことを繰り返した方が良いのではないかと思うのだ。 そこまでみっちり収めてしまえば、もうパクリ云々には無縁になるように思えるのだが、しかし「趣味」と公言している描画に、ここまで精力を注ぎ込んでどうしようという気もしないではない。まあ、長いこと燻っていた物に火を点けた分、無意識に失った年月分を取り戻そうとしているだけなのかもしれないが。 ▲
by muzina-giku
| 2011-01-04 00:29
| 日記でしかない
インターネット経由で注文した御洒落レストランのお節が悲惨だったという事で話題となっている。採算度外視で安く提供することにより宣伝効果を狙った、結果注文が店の処理能力を超えて集まって不具合が出た、というような説明を騒動の最初にはしていたようだけれど、なんともはや。
ともあれ、お節であるからには正月に食べることが目的である。また注文品を購入する人たちは恐らく正月用の食事を自分では作る予定は無いということだ。それが食べるのがためらわれる状態の食品が届けられ、また正月なので営業を開始している食品販売の店舗がどれほどあるのか分からぬ自体であれば、結果としてかなり悲惨な元日であっただろう。 昔、バイトではあったけれど食事を提供する店で働いている時、7月の名古屋場所で地元に来ている相撲部屋の宿舎に差し入れするウナギの蒲焼きを大量に焼かされたことがある。数はしっかりと覚えてはいなかったが、200匹とか250匹とかぐらいだったような気がする。通常の作業とは別の特別な物だし数も尋常ではないが、それで苦情が出るほど悲惨な物ができる作業環境でもなかった気はするが。 件の店、貸し切りで結婚式などのイベントを行えるような店だということだが、この騒動が速やかに沈静化しないと、その方面にも影響が出ることもあろう。忌事を嫌う結婚式などでは「悲惨なお節の店で大丈夫?」と、予約をためらうパターンもあり得るだろうから。 ▲
by muzina-giku
| 2011-01-03 00:18
| 時事
新年を迎えたので、コンピュータのハードディスク内に2011年フォルダを作る。このフォルダの中に、テキストやら画像やらスキャンファイルやらと、さらにカテゴリ分けしたフォルダを作ってゆく。すでにカテゴリ分けした書類の中に年分けのフォルダを作るのでないのは、バックアップを取る時にそのフォルダだけをコピーすれば良いからだ。
ちなみに、前の年に作ったファイルを改変した時は、前のに上書きをするのではなく、新たにその年のフォルダの中に新しくファイルを作成しておくことにする。どこに書き込んだかを後で調べる時に、ファイルを触った日時をヒントにした方が分かりやすいのでそういうやり方なのだけれど、新しくファイルを作り直すことにもなるので、途中経過の分かる状態でのコピーを作る役割も果たす。 ところで、去年一年分のフォルダの容量が26GBもあるのだが、これは前述の容量で途中状態から改変を繰り返したファイルが大量に存在するため。特に絵を描くためのソフトウェアでは、試行錯誤を繰り返したり、ブラシに転用するために画像処理を施したりする度にいろんな状態で新たなファイルを作るため、ものすごい勢いでハードディスクの容量を喰らってゆくのだった。 ▲
by muzina-giku
| 2011-01-02 00:02
| 日記でしかない
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