非常に高額だと言われる料理教室の授業料が、いったい幾らぐらいなのかと気になって調べてみたのだが、見つかるのは「高いけれど役立たず」との口コミ情報ばかりであった。
どういうことなのかと、さらに調べてみたところ、どうやらネームバリューばかりが先行しすぎており、その結果、生徒として入学してくるのは小金を持っているセレブな女性ばかりで、プロを目指す人間はいないとの事である。セレブ奥さんは、あまりに高度な内容を教えたり、また少しきつい言葉で注意するとすぐに来なくなってしまうため、そういうお客さんをキープし続けるにはヌルくやらなきゃならないらしい。そして、前掲の評価につながるのだそうな。 でも考えてみれば、授業料の高い料理教室をありがたがっている時点で、セレブリティではなく略語のセレブと呼ばれてしまうんだろうな。「七代前から金持ってるぜ」みたいな家庭であれば、自分で飯を作らずに料理人を雇っちゃうだろうから。根拠は無いけれど、生まれつきのボンボンと、成り上がりの違いってそんなものだと思う。 そこで、どこかの女子大で服飾文化の授業を担当している講師が、年初の授業でブランド物のバッグを持っている生徒たちに「あなたたち、勇気ありますね」とブチかます話を思い出すのである。 何が勇気なのか。ブランド物バッグを持つような人物であれば、後ろに付き従いそのバッグを代わりに持ってくれる召使いも雇える、というのが本来の古き欧州的伝統である。しかし、召使い無しに自分でそのバッグを持って歩いているという姿が、いろんな意味で「勇気」なのだそうな。 そこまで説明すると、今までブランド物バッグをこれ見よがしに持っていた女生徒どもが非常に嫌ぁーな顔つきになるのが、その講師の毎年の楽しみになっているそうである。 ■
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by muzina-giku
| 2009-10-31 23:46
| 雑記
結婚詐欺及び、複数の交際男性どもの不審死に関わっていると見られる女の事件が巷を騒がせているようだが、その報道を見ているとバブル時代を忘れられなかった人間の末路に思えて、非常に嫌な気分になる。
しかし適度に金回りが良い状態になっているとなかなかバブル脳が治癒しないのだという事は分かる良い事例だと思うので、記録代わりに書いておこうと思う。 現在34歳ということならば、1975年生まれなのだろうか。だとするとバブル景気の余韻が残る90年代初頭の頃に女子高生であったわけで、その時期に女を武器にする事を覚えてしまったんじゃないかと思われる。 援助交際という言葉が使われるようになるのは90年代も半ば過ぎのことだが、現象自体はそれ以前にも存在し、もっと露骨に女子高生売春などと呼んでいたような気がする。その時々の新しい技術(テレクラ、ポケベル、PHS、ダイヤルQ2)を利用し、金を求める娘どもとイヤらしい目的のおっさんどもを出会わせていたのだった。 そして、あくまでも報道されている女の行動パターンからの印象なのだが、どうもその時代の行動パターンから抜け出られていないような気がするのだ。女である事をウリにし、それに目が眩んだ男どもから金を引き出すのである。 しかし、さすがに既に女子高生ではないので、若さとは別のウリを開発しようとはしたのだろう。で、そこは短絡的に「女らしさ=料理上手」と考えたのではないかと。ただそこはバブル脳、「金をかければ高級」という基本的な錯覚は抜けていないので、身の程知らずの料理学校に通ってしまうのである。 ■
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by muzina-giku
| 2009-10-31 00:04
| 時事
本当に好きな物を誰かに勧めるのは難しい。あまりに好きすぎて、その魅力を語る口調がどうしても過剰になりすぎて、かえって相手をドン引きさせる結果になりかねない。
どんなところが好きか、そしてそれに接するとどんな気持ちになるのか、語りたい気持ちばかりが強すぎて、しかし語る言葉はその好きな気持ちほどには巧みではなく、結局もどかしい思いばかりが強く残る。 何も言わずに勧めて、相手がきちんとそれを堪能し、その結果好きになってくれるのであれば良し。しかし好みは人それぞれなので、消費したけれどまるで心を打たないなんてこともある。そういうのは残念だが、そもそもツボが違うのだということで納得する他ない。 しかし、何故それを勧めるのかと言われれば、誰かと好きな気持ちを共有したいからだと答える他は無い。ともあれ気持ちが強いので、自分の中にそれを閉じこめておく事も辛いのである。 だが共有するには、実物に触れる人間をより多く増やさねばならぬのだし、しかし人数を増やすためには拙い言葉でその魅力を語らねばならぬのだし。 ■
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by muzina-giku
| 2009-10-29 23:54
| 雑記
前評判がそれほどでも無かったものの「知る人ぞ知る」的な評価を受けた作品が、その評判に応えて続編を作る事がある。
その場合、前作を知る人には基礎知識となっている情報を、続編で初めて接する事になる新参者向けに分かりやすく説明するような演出を取り入れたりする。要はチュートリアルということなのだが、そのような分かりやすさを古参が嫌うという例が山ほどあるのだった。 作品に接するもの全員が、お約束を把握しているわけでないので、そのような演出が不可欠なのは、まあ分からんでもない。より多くの人が、分からないために途中で放り出すという事が無く、作品を楽しんで欲しいとの親心であるからだ。 しかし、大事な事をさりげない演出で済ませ、それに気付いた者だけがニヤリとするという状況も非常に捨てがたい。そういうのは作品を享受する者として、製作者側にレベルを試されたが見事に合格したような気分を味合わせてくれる。そんな意味で分かりづらい演出にも、魅力を感じる。 それでも今まででもっとも凄かったのは、大きなイベント中にはっきりと明示しているのにそれが最後まで意味がある事だと気付かなかったという演出か。全体に辛気臭いストーリーの中にちょっと微笑ましいエピソードが挟まれていたのだが、それが最後の最後で重要な伏線であったと気付いて、リアルに「あああああ」と声を上げてしまったのだった。 ■
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by muzina-giku
| 2009-10-29 00:03
| 雑記
有名ファッション雑誌が主催する、今年活躍した女性に贈られる賞の受賞者が、見事なまでに女優ばかりなので「なんだかなあ」と思う。そりゃあ綺麗所が目立つのは分かるんだけれど、単に活躍した女性という括りならばもっと他にも居るんじゃないか? という気はするのだ。珍獣追っかけている人とかさあ。
まあ、選んでいるのが、そこそこの企業で金を握っている定年が近くなってきたおっさんたちだからという風に思って見ると、確かにその手の人種が好みそうな面子ではある。こうした催しが行なわれるからと、「活躍している女性」をリストアップするんだけれど、今一つ情報の収集にかんして感度が低いものだから、有名なんだけれど今引っ張り出してきてもフレッシュさを感じられぬニュースになってしまうんだろう。 だからといって若くて芸能情報に通じている者に選ばせると、まとめ売りのアイドルや、グラビアで活躍している娘さんばかりになってしまいそうだ。その場合、情報は確かに新鮮なのだけれど、その代わり彼女らが来年の今頃にも生き残れているのか運試しである事が恐ろしいのである。 ■
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by muzina-giku
| 2009-10-28 00:23
| 時事
「やりたい事が見つかりました。それに集中するために、あれとこれをやめます」という発言を時々見かける事があるのだけれど、そういうの見ると「若いなあ」と思ったり思わなかったり。
年を喰う事が理由なのか、だんだんと貧乏性になってゆく気がする。だから時間をかけて練り込んだ諸々をそんなに簡単に捨ててしまうのは気が引けるのだ。どれぐらい人生が残っておるのかは知らないが、ある年齢を過ぎたくらいからあまり時間が無いように感じて仕方がない。 若い頃はもう少し身体に無理も効いたので、多少の睡眠時間の削減などしていくらでも時間を作り出せるように感じていたのだが、今となってはもう無理だ。きちんと身体に休息を与えて精神と肉体に余裕を与えてやらないと、量はこなせるがクォリティが下がるという形の老化もあることを、最近知る。 しかし、一度手を付けてしまった事を、それまで費やした手間を惜しんで保持し続ける事が無駄にもならないのが世の中の変なところでもある。何かの機会に、一見関係のない別の事柄と突然繋がって別の大きな意味となる事がごく稀にある。 そういうのは、いちいち不要な物を捨ててきていたら出来ない事で、そんなことが数回起きると「無駄な経験って無いのだなあ」と思えてくるのだった。 ■
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by muzina-giku
| 2009-10-27 00:04
| 日記でしかない
知り合いとホラー小説の書き方という話題で話をしていたところ、「まず引越し」という結論に達する。主人公となる人物が事情の分からぬ土地へと引っ越すところから話を始める、という意味なのだが、こうしてパターンとして認識してみると、この出だしを採用している作品は結構多いような気はする。
事情が分からぬまま、御近所さんとの人間関係も不完全なまま事件が起こり始め、孤立無援で現状に対処せねばならぬというふうに話は進んでいくのである。やがて、いくつかの糸口を見つけその場所に隠された忌まわしい事実へと誘導させられ、クライマックスへというパターンだ。 子供が産まれ広い家を探していた夫婦がお買い得な物件を見つけ購入とか、身寄りを無くし田舎の親族の下へと身を寄せることになったなど、転居を迫る理由はいくつか考えつく。そこに怪異を絡めていくわけだが、スタートが定まっているぶんだけ、そこも決めやすいのではなかろうか。安い物件は血なまぐさい訳ありだし、田舎と縁が薄くなっていたのは忌まわしい因習を嫌ったためだし、というふうに。 ホラーでは超自然的な事象を扱うわけなのだけれど、しかしその構造は現実的な事件を扱うミステリーと似ている。起きた事件に対処し、最終的にその原因を求めるのが目的だからだ。それがホラーであれば禍々しい物であるし、ミステリーでは犯人という事になる。 ■
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by muzina-giku
| 2009-10-26 00:06
| 雑記
コンピュータで絵を描いていて、意外に面倒くさいのが正弦曲線を描く事である。数学的に作図される図形ながら、これを描くための個別の方策は用意されておらず、非常に困る。
図形変形に用いるフィルタで、画像全体に正弦曲線を利用して波打つ効果を与える物があり、それの数値をいろいろといじって直線を曲げる事で何となくそれらしい曲線を作る事は出来る。しかし、微妙に数字が厳密にならず、また長さなどの微調整が面倒くさいので、なんか嫌な感じの声を上げつつ作業をする。 そういうのを利用して、よろけ縞だとか立涌のようなパターンを作り、そこから何か利用しやすい素材に出来ないかと思ったのだが。細かい部分を気にしなければいいのだけれど、そこはそれ継ぎ目の無い連続文様を目指しているので変な部分でズレてしまうのは非常に拙いのである。 ■
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by muzina-giku
| 2009-10-24 23:50
| 日記でしかない
「CGがプレステ」という言葉があるらしい。映画で「製作費○億円、豪華キャスト多数出演。スペクタクル大作」的な煽り文句で宣伝される映画で、出来が大した事は無いのに、なんかやたらと画面エフェクトに安っぽいCGが多用されている作品の感想として使用される言葉である。
この場合の「プレステ」は初代プレイステーションの事で、3Dによるゲーム画像の作画がまだ黎明期であった頃のレベルのCGっぽいということを指している。一見してそれがCGであることは明らかで、処理速度の問題からより少ないデータ量で効果的な画面効果を得るために、派手な色使いと少ないコマ数で激しく動くことが特徴である。 昔の、本当にプレステ上で動いていた画像では、ハードウェアの制約からそのレベルのCGで我慢しなくてはならなかった事は仕方ないのだと思う。しかし、現在のコンピュータによる画像処理がごく一般的に使用され、珍しくもなくなった世の中において、そのレベルであるのは問題があるように思う。 少なくとも観客たちはCGについて慣れてきているわけであり、その意味では既に「CGをたくさん使っている映像だから、ありがたい気がする」という風潮からは既に卒業してしまっているのである。 ■
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by muzina-giku
| 2009-10-23 23:40
| 雑記
Photoshopを使用する上でのTipsやら、派手なエフェクトの付け方を求めてWEB上をさ迷っていたところ、海外のサイトで、日本風のアニメ絵、通称MANGAの描き方を教える所に辿り着く。世界的に日本のマンガ作品は人気がある事は理解しているが、その好き具合が高じると、やっぱり作り手を目指しちゃうわけだね、まあ分からんでもないけど。
しかし、そのように努力をしても、どうやら日本人による絵のデフォルメと、外人のそれとは何かが違うらしく、なんとなくアメコミ絵の若干マイルドになった感じの絵が多いような気がする。それはそれで味ではあるのだが、確実に日本の萌え絵とは違う方向だ。 日本のマンガ・アニメ作品においても、年代によって好まれる絵柄に変化があるのだが、その変化を考慮せずに、ただ「日本のマンガ」という括りで技術を吸収してゆくとあんな感じになるのかも知れない。 でも、どうやりゃMANGAが巧くなるのかなんて、日本に住んでたって分かんないんだから、海外ならばなおさら分かんないんじゃないのか、と。萌え絵における顔の面積に対する目の大きさの比率の異常な数値をどう説明すればいいのか。 ともあれ、MANGA Tutorialsで検索すると、その手のサイトがザクザク出てくること。それだけ熱意があるって証拠なのだろう。 ■
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by muzina-giku
| 2009-10-23 01:06
| 雑記
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