トヨタのハイブリッド車プリウスの赤色が走っていた。動力の一部に電気を使うということで二酸化炭素の排出を減らし、しかも燃費が良い自動車だとされているが、赤色というだけでイメージ的に「本当に環境に優しいのか」という疑問がムクムクと沸き起こってしまう。
赤色は「元気で活気ある」という風にイメージされる色である。そのイメージをさらに推し進めると、「暑苦しい」「無駄に騒がしい」とネガティブに取られることもある。
環境問題的には熱と騒音は避けたいところであるが、その悪いイメージのものが色によって喚起されたせいで、どうしても環境に優しいとは思えなくなったという結論であろう。
単に勝手なイメージの問題であるのだが、そうはいっても色が持つイメージの力は案外馬鹿にできない。ウェブデザインなどでは、その手の指南書が山のように出版されており、そういう色の組み合わせに頭を悩ます人間が多いことを窺わせている。