自分が最下層にいるのが我慢ならなくて、誰か他人を自分より下の位置におとしめたり、踏みつけにしたりして安心するという人種がいる。
それが恒常的に特定の人間に向かうようになればパワー・ハラスメントになるのだし、ある特定の特徴を持った人間たちのグループに向けられれば差別ということになろう。
一番下が嫌だ、というのならば自分がより高い位置に向かう努力をするという方法もあるのだけれど、努力し続けるというのもいろいろ難しいね、疲れるし。
だからといって下を見て安心するというのは、とても後ろ向きである。
他人の良くないところを見て、それをつつき回すことで世の中がどれほど変わるのかは知らないけれど、悪さを追求することが習性になってしまうと上を目指すことを忘れてしまうのではないかとも思う。
ただ、良いことを真似るのも意外と難しいものだ。照れが先行したり、自分が偽善を為している気になったり。