ベストセラーが出て、それが映像化されてブームが加熱し、さらに関連本が大量に出る。
『ダ・ヴィンチ・コード』絡みが、現在そんな感じになっていると思われるが、それほど儲かっているのか。
図像学やキリスト教周辺の異端の知識が謎に関わっているとされているが、その辺は昔から変な本を読んでいるとしばしば出会うので今更目新しいものでもない。
関連本として翻訳本が多いが、脇にちょいと澁澤龍彦の著作でも置いておくような気の利いた書店はない。
ハリー・ポッター・シリーズが一番過熱していた時には、すぐそばに荻原規子の『勾玉三部作』を置いておけばいいのに、と何度思ったことか。
出版社が新たに関連本を翻訳したり、作家に書かせたりしなくても既刊本でいろいろ関連しているものを探せば存在するという話である。