ニセ悪魔祓いの少女、逮捕 : Excite 世界びっくりニュース
ドイツで44歳の女性から悪霊祓いの報酬に高額な代金をだまし取ったとして、17歳の少女が逮捕された。被害金額は5000ユーロ(約70万円)。
少女は最初の除霊終了後、さらに別の悪魔が取りついておりもう一度除霊をしなければならないとして被害者に迫ったため、疑いを抱かれるに至った。
こうした迷信を悪用した犯罪は現在でも無くなってはいない。
努力や理屈で何ともならない不幸が起こったときには、人間はどうしても超自然的なものにすがりついてしまうものらしい。
『死因事典』(東嶋和子)なる本を読んでいたとき、狐落としの祈祷が原因で死に至った殺人事件というものが紹介されていた。
取りついた狐を身体から追い出すため、滅茶苦茶に身体を揉んだり殴打したりして、結果として死に至らしめるというもの。
多くの場合、現在でいうところの精神疾患や認知障害といったものを、自然霊にとりつかれたと解釈する迷信が広く信じられていた。
結果が詐欺にしろ殺人にしろ、すがりついたら余計に不幸になるというのは本末転倒であろう。