ユーザー辞書に登録するのは変換しづらい固有名詞
 昨日に続いて、コンピューター上での日本語入力における漢字変換周辺の話をもう少し。

 ついこの間、「彼は肩を脱臼」と入力していたところ、「彼博多を脱臼」と変換されてしまう。最近は文節区切りについて、ソフトウェアが賢くなっているので、このような間違いはほとんど見なくなってきていたのだが、不意打ちのようにこんなのが出てくるとかえって感動する事態である。おそらく文節区切りよりも固有名詞を優先しているからこんな風になるのだろうけれど。

 自分は80年代の中頃ぐらいからワープロを使ってきた人間なので、こんな感じの変換間違いは多数経験してきている。当時の機械は内蔵メモリーが今と比較して非常に少なかったため、初期設定の辞書には固有名詞はほとんど入っておらず、有名な企業名を入力し漢字変換するとかなり悲惨なことになったものである。

 有名どころでは、現・三菱東京UFJ銀行の合併元の一つである東海銀行はかなり多くのワープロ機によって「倒壊銀行」と変換されていた。うちの機種では「倒潰銀行」となっていたのだが、それでも縁起でもないことには変りない。家電メーカーのシャープでは一部機種でカタカナではなく、記号の「#」だったりしたこともあったという。思わぬ理系アピールであるが、それでも誤りには違いない。

 そんなわけでユーザー辞書を作る際、内部に固有名詞が大量に並ぶことになり、それを覗いて見るだけで個人情報の幾ばくかは知れてしまったと思われる。しかし、幸か不幸か、当時のワープロ機はデータのやり取りをまるで考えていない設計で、他人の辞書を読むのは同一機種(シリーズ機含む)を使用していない限り無理だったと思われるが。

 だからこそ最近の日本語入力プログラムでの固有名詞の充実は喜ばしいことだし、また学習機能によって一度使用した変換候補が優先されることで辞書登録の手間が省けることは素晴らしいと思う。時折、学習語をチェックして特殊な語をユーザ辞書に追加できるプログラムであれば、手間半分でユーザ辞書を充実させることもでき、また素晴らしき哉。

 しかし幸か不幸か、それでもなお手間をかけて辞書登録すべき単語もある。子供の名前を当て字で付けてしまう難読氏名、いわゆるDQNネームがそれに当たる。実の親であれば自分でつけた名前であるのでそれほど苦にもならぬかも知れぬが、それが就学年齢に達した後の学校関係者にとっては面倒の一言に尽きるであろう。それも一人、二人の騒ぎではなかろうから、DQNネームに埋め尽くされるユーザー辞書。考えるだに恐ろしいことである。
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by muzina-giku | 2011-09-14 00:45 | 雑記

斬るものなんでもヤワラカ仕上げ
by muzina-giku
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