バラの花の絵を素早く描く練習中。構造を理解し、花びらの重なりを理解し、そうした知識を踏まえて絵を描いてゆく。
写真とは違い、線だけで画面上にバラと理解出来る物体を描き出すのだが、何だか変な気持ちになる。そこにあるのは平面上の黒い線に過ぎないのだが、それを人間の脳はバラであると理解する。大して巧くもない絵だが、それをバラだと理解出来るという事は、その線のかたまりに、なにがしかバラであると理解出来る要素が含まれているのだろう。 プラトン哲学に含まれるイデア論ではないけれど、そこにはバラのイデアが含まれており、それがバラと認識する根拠となるのであれば、極限までバラ以外の要素を削り落とす努力をした場合、どの時点でバラだと認識できなくなるのか。 削り込まれたシンプルな表現は、簡潔で必要な要素しか含んでいないため、表現として理解しやすく、また力強いものとなりやすい。その直截な表現に至るまでの行程で、必要な部分とそうでないところをより分けてゆく事になる。 しかしバラひとつで表現の削り込みに時間をかけているわけだから、万物を描くためにはその作業をあとどれぐらい繰り返せばいいんだろう。
by muzina-giku
| 2009-09-14 23:44
| 雑記
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