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厚みと内容、反比例
 自分で書籍を裁断し、スキャナを通してデジタル画像として保存する作業(いわゆる自炊というやつですな)をしている時に思うのは、内容の薄い本ほど装丁が凝っているということ。

 只の私見に過ぎぬと思うのだが、しかし通俗的な内容の本であれば短い期間に売り切る必要があるので、店頭で目立つような凝った装丁になりがちということなのだろうか。また、ロングセラーを見込める本であれば、一時期にしかウケない前衛的な装丁よりも、保守的で長期間変更のいらぬ装丁のほうが相応しいのかもしれない。

 自分の場合には、裁断する書籍というのは、切断する勇気が少なくて済む薄い内容のものが優先されている状態なので、今のところ上質な紙を多く切っているところである。活字の内容は薄いのに、使用されている紙は厚みがあるのがなんだか笑える。だが厚みがある分、ページ数は少ないので作業が早く終るので、情報量の少なさをそういうところからも実感する。
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by muzina-giku | 2012-05-31 00:41 |
宇宙の果てで何かが寝ている
 クトゥルフ神話を元ネタにしたラノベ原作コメディアニメが放送されているからか、元となったクトゥルフ神話について一通りレクチャーさせられる羽目となる。パロディがヒットすると、元ネタを知っている者と知らぬ者の温度差が酷くてイケない。だが、主戦場がアニメで活字はラノベだけの人種と、メインが翻訳SFで鋭意戦線拡大中の人種では蓄えている知識が違うから仕方ない話である。

 基礎知識としては、怪異の原因が宇宙規模の人智を超えた存在で、あまりに想像力の埒外にあるのでまともに遭遇すると精神に異常をきたすという点を強調。そして原作の文章が個性的(壊滅的とも言う)で、そのために翻訳の文章も独特、故にそこら辺をコピペ改変されることもしばしばという話をしておいた。

 そもそもクトゥルフ神話という代物も、最初の書き手であるラブクラフトが、愛読していたアイルランドの作家ロード・ダンセイニの著作群の影響を受けつつ書いたものである。ダンセイニの場合、人智を超えた存在は神々であり、あまりに偉大すぎて足元にいる人類を蟻ん子以下にしか感じていないという話になるのだが。
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by muzina-giku | 2012-05-30 00:47 |
ネットスラング「ディスる」
 最近頻繁に使用されているネットスラングとして「ディスる」というものがある。語源は諸説あるけれど、否定形を作るための接頭語「dis-」を日本語の動詞化したという説と、「disrespect」という単語を省略したとの説が有力だとされている。

 ともあれ「ディスる」の意味自体は、「批判する」とか「馬鹿にする」のように否定的な評価を与えることなので、あまり多用するのも憚られる言葉であろう。説明をなおざりにして流行語一つで「ディスる」では、貶められた方の気持ちがモヤモヤするのは間違いなく、また相手が喧嘩っ早い方であればそのまま血を見る事態にもなりかねない。なので使用頻度は程々にすべきであろう。

 でも、「ディスる」と英単語の一部だけ抜き出しての動詞化であるので、きちんと調べるまで元々の単語が何なのかにまで意識が向かっていなかったのも確かである。軽蔑の意味もあるのでついつい「despise」かと思い込んでいたのだが、「disrespect」だったので。主にアメリカのヒップホップアーティストが多用する単語らしく、自分たちの表現をぶつけるために先ずは周囲をディスって攻撃しまくるところから徐々に新語として固まったという経緯らしい。
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by muzina-giku | 2012-05-29 00:50 | 気になる言葉
政治家の仕事ってなんだろうな
 山本有三が嫌いなので『米百俵』も読んではいないのだが、話の骨子自体は分かっている。困窮しているのですぐにでも食ってしまいたい百俵の米を、将来を見据えて学校を設立するのに使ったという長岡藩の逸話だ。

 その『米百俵』を所信表明演説の際に用いたのが小泉純一郎元総理大臣なのだが、現実はどうなんだというのは現在の日本の有様を見ての通りである。ついでに奴は小泉チルドレンなんてのも残していったわけである。

 でまあ、小泉チルドレンの一人であった片山さつき議員がここしばらく浮かれ気味であることが話題であるわけだ。そりゃ、生活保護制度のような空からお金が降ってくる状態が好ましい訳でないのは承知であるけれど、だからといって有名人を一人吊るし上げることで自分の仕事に対する達成感を感じてしまっているのもどうなんだという話なのだ。

 生活保護制度も必要とする世帯がないわけではないので即刻悪と断ずる訳にはいかないけれど、現行制度のままでは諸々時流に合わなくなっている面があるのも否めない。その点を正すのは法曹家の仕事であり、また国会議員はそのために存在するので片山議員が口を挟んでくるのも理解は出来るのだ。

 だが見えてくるのがどうも吊るし上げ作業の場所ばかりで、今後の展開(改正法案を出すとか)を考えていそうに見えないのは何だか痛いことである。また、今回のようにセンセーショナルに騒ぎすぎたせいで、個人に対してのバッシングが強くなりすぎて、本来議論を深めるべき方向に話題が向かっていないというのも非常に由々しきことである。

 生活保護で降ってくる金が米百俵であるならば、生活保護に頼らずにすむような社会なりセーフティーネットをつくるのは未来を見据えての事業であろう。であるならば、一度降らせた金を奪い取るのは何なのだろうな。
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by muzina-giku | 2012-05-28 00:11 | 時事
帰還するまでが登山です
 登山の世界では14座制覇と言って、標高8000メートルを超える14の山全てに登ることがステータスなのだそうな。それを成し遂げた人は、現在世界に二十数人なのだそうで、成功すれば登山家としてのプロフィールに堂々と記載できるもののようである。

 その14座制覇について二,三日ほど前に別の調べごとをしている時に目に止まり、よく見ていたら日本人登山家の竹内洋岳氏が最後の一つダウラギリに挑戦中というニュースを見つけてしまう。それで挑戦の結果がいかなることになっているのかが気になり、しばらくいろんなところのニュースに齧り付いていたのがここ数日。

 これを書いている現在の時点で、どうやら頂上には到達したらしいとのことだが、山はいつ何が起こるのかわからないので無事な帰還が報告されるまでは喜びは先送りなのだろうと思うけれど。しかし、ほんの3日ばかり前にこの話題を知った人間が、ずっとサポートしていた関係者と同じように浮かれたら、ちょっとおこがましいのかもしれない。

 だが、この話題を知ったきっかけというのが、女性初の14座制覇について調べていたからで、そちらはそちらでかなり香ばしい話となっているのである。基本的に山の頂上到達というのは自己申告で有り、誰か第三者が認定するわけではないのだが、それゆえに疑惑の登頂という話題がつきものなのだそうで。
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by muzina-giku | 2012-05-27 00:50 | 時事
カリウム豊富
 カリウムという物質は、天然の状態でも放射性同位体のカリウム40を含んでいるため、カリウムの多い食品(バナナとか豆とか)を口にするとわずかながら被曝するのだという。その被曝線量はバナナ15グラムに対して0.1μSvである。

0.1μSvなので、健康にはほとんど影響のない値であるのだが、放射脳(放射能ではなく)の人たちを騙したらバナナを食わなくなるのかもしれないが、そもそもカリウム自体が必須元素であるために、人体そのものがカリウム40を保持している状態である。その意味で、人体は日々被曝し続けているけれど、このレベルまで一々気にし過ぎたらストレスの方の害のが大変そうだ。

 そしてカリウム40の半減期は12.48億年であり、あまりに長大であるために今すぐに消滅することはあるまい。でも放射性物質であるのはまちがいないので、やっぱり放射脳の人を炊きつけるのに嘘八百をこねくり回したくて仕方がないのだ。
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by muzina-giku | 2012-05-25 00:54 | 理系
ぶつけちゃいけない
 家の近所で早朝と夕方と、一日に二度交通事故が発生する。関係者の命に別状のあるような事故ではなかったのだが、夕方の方は衝突した二台の車とも道路脇の石垣に突っ込んで車幅半分縮小で廃車になりそうな有様だったので、規模としてはひどいと思われる。

 数日前に現場付近で野良犬や猫が自動車にはねられて死亡しており、まことしやかに「犬猫の祟り」と噂されてはいるものの、要は事故の危険を顧みない運転をする奴が数多く走行しているということなのじゃなかろうか。

 田舎なので用地収用費用が安く、数年ほどまえに峠一つ越えた場所に自動車の部品工場ができたのだが、そこへ通う連中の運転がともかく乱暴なのである。田舎故に交通量が少ないのだが、それをいいことにスピードを出しまくるのだ。

 地元に住んでいる身としては、そういう危険車両の存在を知っているので警戒しながら走行するのだけれど、スピード過剰なやつらは他のスピード過剰の存在をそもそも認知しておらず、しばしば激突する。そして事故により道路が封鎖されて大迷惑だ。

 自動車の運転に自信があるか否かはともかく、事故も回避できぬくせにスピードを出したり、他の車両を端からいないものと決め付けるような運転は下衆であろう。そもそも最も格好の良い運転とは事故らないことだと思うぞ。
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by muzina-giku | 2012-05-23 00:43 | 日記でしかない
計算尺で結果を読み取りやすくするためのライン
「ロウソクのススをガラスに付着させて」の話でもそうだったのだけれど、本格的に科学を理解できない人間の発するトンデモ発言って、何故あんなにトンデモなのかと思う。

 今年の1月ぐらいの話で、首都圏に降った雪に含まれる化学物質に放射性物質が含まれているかの検査を行い、その結果のスペクトル分析グラフが公表されたときのこと。データを出した機関で、分かりやすいようにとセシウムの部分に色付きのラインを追加したのだが、そのラインを「セシウムの値が検査可能な値よりも振り切れた」と誤読したバカが多数現れたのだそうな。

 当然のことながら放射脳(放射能じゃないよ)な方々が大騒ぎしたのだが、その騒ぎを見て検査機関の関係者が「それは分かりやすくするためのカーソル線」と発言したところ、バカの脳内にカーソル線という名の新たな放射線が生成されてしまったらしい。

 ちなみにカーソル線とは、計算尺と呼ばれるアナログ式計算用具ににて左右に動かすことの出来る透明部品に刻まれたラインのこと。それが電子計算機が登場した時に、画面上での入力が行われている部分を強調するための表示のこととなった。

 上記のスペクトルグラフでは強調のために書き加えられた物を誤読した話となっているが、バカには「インターフェイスを工夫して誤解を減らす」という概念が理解できないから説明するのが大変である。そのために「パワポ書類をそのまま印刷」の何がいけないのかを説明するのにまるっと一日という話になり、それでも理解できないらしいから「バカは放置」となりがち。
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by muzina-giku | 2012-05-22 00:26 | 理系
あンた、ガラスが煤けてるぜ
 日食を見るためのフィルターとして、「昔はガラス板をロウソクの炎でいぶしてススをつけた」という話はあるのだが、現在の時点でそれをやるのは眼球に対しての健康上の理由から勧められるものではない。

 そもそもロウソクのススというのは、原料の不純物が原因のことが多いため、現在の工業技術の工場から考えると、太陽を見ても安全な量のススが付着するとは思えないのだ。なので絶対にやってはいけない。

 明日に金環食が迫るこの時点で、いまさらガラスをいぶす人間がいるとも思えないのだが、某馬鹿者が「いぶしたガラス板が危険とアナウンスされているのは、日食観察眼鏡の売上を伸ばすためのステマ」と発言しているのを見たから。馬鹿は発言する端から色々とボロが出まくるものなのだが、なんか色々とひどいと思う。

 かくいう自分は、紙筒入りポテトチップスの筒を2本連結して「スーパー・チップスター・ピンホール観察器(ナビスコのチップスターだったのだ)」をひっそり作成した。もっと巨大にボイド管を購入しても良かったのだが、それだと重量のために持ち運びと角度調整が難しいそうだったし。
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by muzina-giku | 2012-05-21 00:04 | 理系
顔料を用いて皮膚の内側に着色する文化
 大阪市職員の刺青・タトゥー問題について、身近にそうした処置をした人間がいないために今ひとつピンとこないでいる。もちろん写真や、あるいは東京大学で保存されている刺青標本の画像のようなもので、ものすごい存在感であることは理解しているのだが。

 日本においての刺青の文化は、犯罪者に対する懲罰の意味合いが強いため、だからネガティブなイメージが強いのだと思う。懲罰に意味での刺青は簡単な記号を連ねたデザインが多かったのだが、江戸末期に浮世絵で歌川国芳が連作『当世水滸伝』において全身を倶利伽羅紋紋で埋め尽くした勇士の姿を描いた後にはそれを真似た派手な刺青が大流行したのだという。そして浮世絵といえば幕府による風紀紊乱の取締であり、刺青も取締の対象とされることになる。

 このように日本では良くないイメージと結びついてしまった刺青であるが世界に出たらどうなのかとも思う。例えば様々な形態の通過儀礼を記録されているパプアニューギニアなどの南方諸国では、通過儀礼の段階の一つとして身体に刺青を入れる風習を持つ部族もある。そのような場所では、刺青を入れることは成人したことを示す証として誇るべきことであり、逆に刺青のないことが未成熟であると侮られる原因となる。

 また、理由として多くはないだろうが、危険な仕事に従事する者がイザという場合に遺体の身元確認に用いるため、刺青を入れるということはありないだろうか。ただし、この場合であれば現在であれば体内にマイクロチップを埋め込むという手段を取るのであろうから、刺青でなくともかまわぬのだが。

 それから刺青といっても、身体に通常有り得ぬ模様を描く刺青ではなく、眉毛メイクやアイシャドウを簡略化するために施す刺青というものもある。しかしこれらは方法は刺青であっても、見た目は刺青に見えぬので、刺青という意識からは外されているのかもしれない。

 しかし今回の大阪市の場合は、個々の事情を問わず刺青で即処分の流れのようなので、ちょっとモヤモヤする感じではある。宗教上の理由や、家庭の事情での刺青というのが日本社会では想定しづらいのは確かなのだが、ごく一部にはそうした特殊な事例があったりするのかなあ。
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by muzina-giku | 2012-05-20 00:45 | 時事

斬るものなんでもヤワラカ仕上げ
by muzina-giku
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