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理由があってだな
 子供が勉強する際に邪魔になりそうなものはどんなものでも嫌いという保護者がいる。その手の人間に言わせると、『ドラえもん』や『アンパンマン』のような、世間一般には「漫画だが許してやっても良い」とされているタイプの作品であっても、漫画であるという一点を指して許せないらしい。
 そして許せないからと、作品に関するいろいろな要素を大袈裟に取り上げて「有害だ」と断ずるようになる。

 で、『アンパンマン』の場合。この作品では、登場人物の手の表現が、極端に簡略化され手であることが分かる程度の丸い塊で描画されている。物を持つなどのシーンでは便宜的に指であることが分かるように、簡単な線がニョキッと生え、その指を用いて簡単な手の演技がなされる。
 その、手の表現において、極力まで簡略化され特には指の無い状態の手が描かれることについて、件のタイプの保護者どもは「だから漫画は差別的」と叫ぶのだそうな。指の描かれない表現は障害者を示しており、その種の人々が「低俗な漫画」の中で扱われることで差別を助長するのだという理屈である。

 しかし『アンパンマン』の作者である やなせたかし氏は省略されて描いた手について次のようなことを言っているそうである。すなわち、漫画やアニメで『アンパンマン』に親しんだ子供たちが、簡単に真似することが出来るようにその手を丸くしたのだと。手の絵を描くことは熟練した絵師でも気を使う作業であるのだが、おそらく人生の最初期にいる子供たちがいきなり手の絵を描くのは難しかろうという配慮なのだそうである。
 感受性の強い子供たちであるから、お絵書きの際には元の絵とそっくりに描けなければ我慢ならないであろう。もしそこで上手く描けなければ、それ以降絵に対する熱意を失ってしまうことも考えられる。だからこそ、子供が真似することを前提にした「指の無い手」だという。

 こうした理由を聞くと、嫌いなものの揚げ足を取るために怪しい理屈をこねる連中のいかに浅はかなことか。
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by muzina-giku | 2008-07-31 23:57 | 雑記
つくづく石の文化
 西洋式の城といっても、戦争に用いられる城塞や要塞のようなものもあれば、城館やカントリーハウスと呼ばれるような住むための城もある。また、その昔は軍事施設で住むにはまるで快適ではない建築物を、近代になって「歴史遺物を所有し、それを好きにリフォームできる」という事実に狂喜し、改築して住んだり、観光施設としてホテルや博物館に改築したりして本来の目的とはかけ離れた建物に変貌してしまう例もある。

 個人的な嗜好としては、軍事施設的な要塞型の城が好きで、それも出来るだけ後世の手が加わらず、味気ない石垣の塊であった方が嬉しい。しかし、ああした巨大な建築物が、朽ち果てずに維持されるためには、いくらか人の手を利用しないわけにはいかず、その意味では観光施設化してしまうのも仕方ないのかと。
 歴史的な意義を損ねず、かつ維持費を捻出するには、文化財に指定して公金を投入するという方法もあるが、それをするには建築物自体の価値が相当のものでなければならず、その意味でも非常に難しいのであろう。

 で、イギリスにウォリック城(Warwick Castle)という、非常に有名な城塞、後にカントリーハウスへと改築されたがあるのだが、ああいう保存のされ方が理想なのではないかと思う。文化財として保護されるのはもちろん、ときおり投石器の実験の舞台にされたり、音楽家による演奏会が行なわれたり。もちろん「英国の歴史建造物」であるので、幽霊番組のロケ地にされたりもする。
 雰囲気のある建物なのは確かだが、そうやって古い建築が保存されていく文化があるのは羨ましいものだな。
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by muzina-giku | 2008-07-31 00:10 | 雑記
ちゃんと本を読めよ
 宿題をコピペで済ます小・中学生のために、インターネットの恐ろしさを教えてやろうと、嘘情報満載の読書感想文を作ってネット上に放流してしまえという計画があるそうな。どれだけの数この計画にまんまと引っかかる子供らがいるのか知らないが、不届き者を懲らしめるためにズル賢く立ち回る計画というのは嫌いじゃない。

 まあ、ここ何年の読書感想文コンクールにて、優秀とされる作品として選考に残った作品のいくつかがコピペ文であると分かって、困ったことになる事例が後を絶たないのだそうな。そういうのは教師が見抜かねばいけないのだろうと思うのだが。

 それでも、まだ自力で読書感想文を書く気になっている者たちであれば、ネット上での質問掲示板で「読書感想文を書きやすい本を教えてください」という書き込みをするのであろう。しかし、そういうのも意地悪な大人であれば『薔薇の名前』(エーコ)や『重力の虹』(ピンチョン)、『ドグラ・マグラ』(夢野久作)とか答えそうで非常に恐ろしい。
 かく言うオイラはその昔、『死体蘇生者ハーバード・ウエスト』(ラブクラフト)で感想文を書いた事がありますが、なにか? 別に自慢するほどのない微細な武勇伝のひとつである。



 ここからは余談となるのだが、前掲の『死体蘇生者ハーバード・ウエスト』を原作としたホラー映画が1985年に作られており、その名も『ゾンバイオ/死霊のしたたり』という、その筋では有名なバカ映画なのだそうである。
 小説が原作であるとはいえ、原作に忠実なのは登場人物と地名くらいで、後は製作者のやりたい放題。マッドサイエンティストが開発した死体蘇生薬を、後先考えずに使いまくって最終的にゾンビだらけになり、危機を脱するため乱闘して、最終的にはやはり死体蘇生薬が重要というストーリー。ゾンビになってもある種の本能は健在なのがミソ(そしてバカ)である。

 元々はおどろおどろしい話が、底抜けにバカな映画として昇華されてしまったこの例を見ると、嘘読書感想文と大して違わないような気もしてくる。「お前、本当にその本を読んだのか?」という意味で。
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by muzina-giku | 2008-07-29 23:46 |
不足しているものを今日のうちに補充
 雨降って、久々に熱帯夜ではなさそうな気はするのだが、連日の寝苦しさで睡眠が浅かったせいもあって眠い眠い。人間の身体の構造上、寝貯めが出来るものかどうかは未知数なれども寝られる時に寝ておいた方が良いのは確かだろう。そういうことなので本日の記事は、ほとんど内容の無い日記みたいな内容になっております。

 そして、久々に涼しい夜だからか、外を蝿(爆音を響かせながら走行するエンジン付きの二輪車。冬には出ず、気温が一定以上になると急に鬱陶しくなることからこのように命名)が暴れ回っているのが何か象徴的である。やつら、暑苦しくて動くのも億劫な時は出現しないので、そういう意味では根性不足なのではないかと思う。まあ、やたらと気合いを入れて暴れ回られても煩わしいばかりなので、気合いが欠落している方がありがたいのであるが。
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by muzina-giku | 2008-07-28 23:43 | 日記でしかない
入力から出力までの経路が違う
 絵を描く知人と話していた時のこと、二次元の画像の認識の仕方がだいぶ違うという話になった。

 自分の場合は目の前に描きたい対象(モデル)を置き、目で見えているものをそのまま画面の上に線を引くことで描くという方法で絵を描く。最終的にどんな絵にするかは考えず、ともかく何本も試行錯誤しながら線を引き、良いと思われる線だけを残す。
 頭は使わないで見えているままを描くものだから架空のものは描けないが、その代わり何度も描いて手が覚えているものであれば見なくても描けるという、そういう熟練の仕方である。ただ、線が出来上がらないことには何度もトライ&エラーなわけで、画面が真っ黒になるばかりで絵は一向に書き上がらず。

 一方、知人の場合は完成形の絵をまず頭の中のスクリーンにイメージして、それを画面に写していくのだそうな。そのためイメージの中で絵が完成しないことには描き出せず、そこまでに非常に時間がかかるのだという。
 そもそも描き方が違うのでイメージがしづらいのだが、どうも絵が、線を引いていくうちに画面の上で絵になってゆくのではなく、頭の中でまず絵にしてそれをアウトプットするということらしい。

 自分は、画材を捏ねくって画面の上を掻き回していることに快楽を感じているクチなので、絵が完成しないことを何とも思っていない。そして試行錯誤しているうちに、自分の使える技術が少しずつ増えてゆくのが楽しい。そういう悦楽のために絵を描いているので、永遠にアマチュアの域からは抜け出さないと思うけれど。
 だが、頭でイメージする方法に関しては、完成させることが前提なのかとも思う。言葉の上では何となく分かるが、やっぱりピンと来ないのだが。
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by muzina-giku | 2008-07-27 23:33 | 雑記
気温が体温を超え
 天気は人間の力ではどうしようもないとは思うが、それにしても暑い。日中の最高気温が体温を超え、部屋の中(冷房なし)でもややボーッとするので困る。たとえ冷房があっても、ない場所に出れば温度差でダルくなる。また、ああいう気象観測値というのは日陰の比較的過ごしやすいところの気温のものなので、日なたに出れば4,50度は軽く超え、洒落でなく死にそうなので、温度の低そうな場所でダラダラと過ごすのが良いのかもしれない。

 それでも所用があり自動車に乗って出かけねばならなかったのだが、その際に非常に暑くてとても苦しむ。冷房は装備されてはいるものの、横日が車内に入り込むとそれに熱せられて腕やら顔やらが熱い熱い。汗が大量に噴き出して非常に不快だが、しかし汗が出なくなるほど体内から水分が失われると命の危険があるので水分補給は面倒くさがらず。
 また、車を駐車する場所も気をつけて日陰を選んだ方がいいのだが、そんな都合のいい場所ばかりとは限らず炎天下に停めることとなったが、帰還すると自動車が凶器と化していた。こりゃ、子供放置したら死ぬの分かるわい。

 そんなで、凶暴なほど暑苦しく帰宅の途についたのだが、途中歩道に座り込んでいる人を見る。気分悪くなった人というわけではなく、街路樹の日陰を見つけて休んでいる人だったのだが、その休憩したくなる気持ちはよく分かる。で、座り込んだままメールをするために携帯電話を取り出しという様子だったのだが、しかしメールに夢中になってあまり長く屋外にいたら、それはそれで危険な気もする。
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by muzina-giku | 2008-07-27 00:01 | 日記でしかない
通信簿
 巷にてブログ通信簿というものが流行っているらしい。最新記事10個を解析して、ブログ主の人となりを推定し(あくまで推定。実際とは大きく異なる可能性あり)、ブログの傾向を通信簿形式で評価するという実験的なサービスである。

 ともあれ、どんなものなのかと実際にやってみた。
↓で、結果。
c0041164_2317256.jpg


 予想はしていたけど、実物とはだいぶかけ離れた結果である。特に年齢が。あまり若く推定されると複雑な気分だな。
 そして、数字が4・3・3・3と並び、可もなく不可もなくといった様子も、せっかく調べてみたのにイメージが曖昧な感じである。

 とはいっても通信欄に書かれた、ビジネスの知識を生かして海上保安官という文章が、状況的に謎過ぎて少し受けたのも確か。

 あくまでも実験的なサービスであり、ネタを重視して正確さは二の次であろうから、こんなものなのだと思う。
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by muzina-giku | 2008-07-25 23:18 | Web上の出来事
別名ヒツジグサ
 クイズ番組を見ていたら、番組の示した解答が思いきり誤っていた。
 画面上にスイレン(Nymphaea)を映しその名前を答えさせる問題で、答えがハス(Nelumbonceae)となっていた。確かに見た目はなんとなく似ているのかもしれないが、分類学上はまったく別の科に分けられており、混同するのは非常にまずい。しかも余計なことに補足情報として「ハスの根は野菜のレンコン」と継ぎ足していたのだが、スイレンの根は根塊状になっておりレンコンとは似ても似つかぬ形状をしている。

 番組を見ていてどれほどの人間が気づいたのかは未知数であるのだが、こういうところに噛みついてしまうのはマニアの悪いところなのかも知れぬ。ちなみに植物マニアってことね。

 それにしてもテレビで間違った知識を流されると、もっとも大騒ぎするのは何のマニアなのだろう。ぱっと思いつくところでは、歴史好きとか。諸説入り乱れている中で、自分の支持しない説が出てきた時に別の説を持ち出して抗議するというのは聞く。
 また寺社仏閣マニアが、大河ドラマで「京都の寺」としてロケに使われた場所を、「鎌倉の○○寺、あの植え込みの形が」と特定し、抗議してきたという話とか。

 いろいろ漏れ聞き凄いなあと思う一方、自分もハクサイの歴史を語らせると止まらないので同じだとも反省する。
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by muzina-giku | 2008-07-24 23:16 | 雑記
原因と結果が別の場所で
 メンタリティの違いなのかと思う。仕事の上で思う通り事が運ばなくて不満を溜め、その鬱憤を晴らすために暴力的な衝動を爆発させる場合、日本においてはその暴力の矛先が縁もゆかりもない通りすがりの人間へと向かうのだが、米国においては"Go Postal"だ。

 ここでのGo Postalは米国におけるスラングで「(郵便局で)銃乱射事件を起こす」ことを示す非公式な熟語である。1986年に米国オクラホマ州で起きた、非正規雇用の郵便局職員による銃乱射事件からできた成語。解雇通告を目前にしていた犯人が、職場で銃を乱射し計14名を殺害し自殺した事件が元となっており、この事件にインスパイアされて『ポスタル』という残虐系PCゲームも作られている。

 事件が起こる背景が職場にあり、淀んだエネルギーが溜まって爆発瞬間が来るのだとすれば、直接の原因であるその場所で何かを起こすというのならまだ理解ができる(方法は容認できぬが)。しかし日本の殺人者どもは、繁華街に向かってそこで見知らぬ人間を殺すのである。それがよく分からない。

 なぜ気に喰わない知り合いじゃないのか。そこに高いハードルを感じているのか。見知らぬ人間相手であれば、心理的抵抗を感じないで殺せるのか。
 どうでも良いことを垂れ流す自称犯罪心理学者なら、人間関係を構築する能力や他人に対して共感する能力やらが脆弱とでも言うのだろうな。そこに立っている人間が意志あるものとは思えずに、芝居の書き割り以上に感じることが出来ないとかなんとか。



 この手の事件をいろんなアプローチで解読しようと試みても、結局は「よく分からない」で終わってしまうような気もする。しかし、いつまでもこだわって報道など続けていると、その内容に感染して類似事件を起こす輩が出現するので、それも困る。
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by muzina-giku | 2008-07-24 00:05 | 時事
ねっく
 パソコン初心者に使い方を教えるという時に、OSは何だよと訊いてみたのだそうだ。Windowsにしたってバージョンがいろいろと存在するし、まかり間違ってデザインに惹かれてMacである可能性もある。そういう意味での質問。
 しかしそこは初心者、OSという言葉の意味が分からない。そこで同じ質問を、言葉を変えてもう一度訊ねてみる。「パソコンの機種は何を使ってる?」と。

「機種?」
「そう、どこの会社の」

 OSが分からなくとも、会社名が分かればある程度の類推はできる。でも、せめてWindowsかMacOSかの区別はつけたい。

「よく分かんない」
「じゃあ、どこかに会社のロゴとか入ってない?」

 ここまで初心者なのもまた珍しいことだ。ともかく機種教えろや。

「えっと"ネック"て書いてある」
 ネックとは聞いたことのないメーカーだ。もしかして海外のメーカーなのか。

「英語で"N,E,C,"って。これネックって読むんじゃないの? マックとかと同じで」
 ああ、それエヌ・イー・シーって読むんだ。日本電気株式会社の英語社名ね、うんうん。

 かくして、問題のパソコンのOSがWindowsであることが分かりめでたしめでたし。
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by muzina-giku | 2008-07-22 23:46 | 雑記

斬るものなんでもヤワラカ仕上げ
by muzina-giku
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