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ブーム終了、そして
 ボーッとテレビを見ておったら、平成6年の記録的大渇水の回顧映像が流れた。そのニュースに関しては「そんなこともあったね」くらいの感想しか持たなかったのだが、途中に当時の映像が挿入された時にちょっとだけブッ飛ぶ。マイクを持ち干上がった田んぼの様子を取材に来た女性レポーターの化粧が、胡粉(貝殻を主原料とした白色の顔料。日本画や、人形などの着色に使われる)を塗ったかのような肌の色に、深紅の口紅、極限まで細く削った眉という、何とも形容し難い状態で登場したのだ。

 確かにファッションには流行り廃りがあるため、昔に一世を風靡したスタイルが時代を置くと居心地が悪くなることも理解しているが、それにしても。
 思うに化粧法が極端すぎるのが原因なのだろうな。細い眉が流行れば、自分に似合うか否かを度外視して細く削る、赤い口紅が良いとなれば極限まで赤。極端すぎるので容貌のバランスを崩してしまうのだが、ブームの最中ではそれを指摘する声はかき消されてしまう。その結果何年もの年月が過ぎて、ブームに曇らぬ目で見るとに感じるのだ。
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by muzina-giku | 2008-06-29 23:18 | 日記でしかない
いつまでも、いつまでも続く
 毎日少しずつ少しずつ、長い時間をかけて最終的に巨大な物が出来上がっているというような仕事が好きだ。30分なり、1時間なり、それくらいの時間はやりくりすればなんとか作れるため、それを積み重ねてみたら意外に大きなことが出来るのかもしれない。ただ、一日で使えるのはわずかな時間であるため、その時々のスタートダッシュでタイムロスをどうやって減らすかは考える余地があるが。

 スピードをとかく重視される世の中なので、そのように完成まで何年もかかりそうな仕事は歓迎されないのかもしれないが、いやいやそこは自己満足だからと水面下でひっそり進めておこうじゃないか。

 完成までに長い時間を費やす物語(小説やコミックなど)では、終幕が見え始めてくると急に終わらせるのが惜しくなることがある。伏線などを綺麗に回収して、美しく幕切れする作品は非常に有り難いのだが、その回収具合が見えることでやがて終わってしまうことを否応なしに意識する。また、残る伏線をリストアップし、どう終幕が展開してゆくのかを予測して、ある程度その通りに物語が進行すると、予定されている結末の形が見えてきて、迫ってくる終わりの予感に切なくなってくるのである。

 そのように切なさを感じても、結局は良質の物語を消費することが主な目的であるため、途中で止まることなく最後まで美味しく頂くのである。しかし、それにしても終わりの予感から実際に完結に至るまでを味わっている時の精神状態といったら特別な物がある。いつまでも引き伸ばしたいが、その一方で早いこと先へと進みたいと願う。

 素早く仕事を完了させるメリットも分かるが、長い時間待たされて宙ぶらりんにされるのも嗜虐趣味を刺激され、それはそれで心地よいものである。
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by muzina-giku | 2008-06-28 23:38 | 雑記
自発意志の前提だけは
「ボランティア(volunteer)」の元々の意味が、志願兵であることは知っている。いわゆる「貴族の義務(ノブレス・オブリージュ)」というやつで、危機的な状況では恵まれた人間がそうでない者よりも多くの負担をするという考え方に基づいた一種の慣例である。
 そこから意味を広げて無償の社会奉仕にもボランティアという語を使うようになる。自発意志によって志願してきた人々で、活動に参加する目的は様々である。

 しかし、そのような慣習のない日本においては、ボランティアという語はしばしば「ただ働き」の別名となっていることが多い。
 ボランティア活動と言っても、最近では有償で活動を請け負う集団も現れてきていることから、一概に無償とは言い切れぬのだが、それでも「金を取らない」というイメージは強固に張り付いているらしい。大きな労力を伴う仕事であっても、ボランティアと言ってしまえば只で働かせられるというような。
 だが、元々ボランティアというものが、自発意志からの活動であるという前提が抜け落ちていることが多く、無理な拘束をしてしまうことも起きてしまうらしい。

 どうも日本だけの現象らしいが、「ボラバイト」というものがあるという。これはボランティアとアルバイトを組み合わせた言葉であり、もうしわけ程度の賃金は出るけど実質ほぼ奉仕活動に近い労働のこと。
 必要経費が持ち出しになってしまうことも多いのだが、そういうことも初めから説明してくれればねえ。大概は給金が出るからと、後の説明を省いて泥沼にはまりこんでしまうのである。

 ともあれ、ボランティアの意味がぼやけてしまっていて困るのである。原則に忠実なのか、あるいは拡大解釈されたものか、意味が曖昧にもかかわらず、言葉自体は誰もが知っているものなので混乱する。
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by muzina-giku | 2008-06-28 00:17 | 気になる言葉
キルロイ来れり
 書いては駄目なことをあえて書いてしまうという意味では、ネット掲示板での犯罪予告も、公共施設への落書きも似たようなものではないかと。怖い物知らず、蛮勇であるが、その結末はきっと予測しておらぬのだろう。
 本人どもはたいしたこととも思ってないかも知れぬが、この御時世である、さっさと下手人をしょっぴいて危険に結びつく次の行動を封じてしまおうと行動する人間は少なくない。そして犯行を行なった者の身元が速やかに明らかとなり、処罰されるなり、大目玉を喰らうなり、ともかくそのツケを払わされることとなる。

 模倣犯にすら至らぬ愉快犯どもが検挙されたせいで、多少なりとも世の中は静かになるのだろうか。元となる大きな事件の起こした衝撃がある程度収まったとはいえ、かすかに細波のような揺れを伴って残っているかのようである。
 事件の経緯を見て、「道連れなどなく、一人でフェイドアウトしてしまえば良かったのに」と言う者もいるのだが、そうなったら毎年3万人超もの人数存在しているのに誰もその存在に心を向けない人々と同じ"消え去った人間"になってしまうのだよ。

 目立ちたいとか、そこまで強い欲求はないにしても、自分の存在した証明をどこかに文字として残す行為なのだろうけれど、それが犯罪である必要はない。
 しかし、普通のことをやっていても、大きく関心を集めることは稀である。それで騒がずにはいられぬことを書いてしまうのだろうか。

 だからと言って、安易に犯罪予告するのも馬鹿じゃないのか、と。あまりに多くの人間が真似するものだから、一つ一つのインパクトが弱まってきているのである。
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by muzina-giku | 2008-06-26 23:40 | 時事
値段が気になる
 相変わらず本棚を掘っている。
 昔の物が発掘され、それらのカバーには値段が印刷されているので、今との値段の違いに非常に驚いてもいる。文庫の、白川静『中国の神話』が、かつては400円(消費税導入前)だったのだが、今は税込み1050円である。そりゃあ若者の読書離れも深刻になろうというもの。他の物も、文庫では500円を超えるような物はほとんどない。

 ちなみにこの間、前述の『中国の神話』を書店の店頭で見かけたのだが、その帯に大きく「饕餮」と書かれておってビビる。トウテツと読み、神話上で語られる大喰らいの化け物を指すのだが、何故この単語をフィーチャーするのかが疑問だ。アニメ化もされた某有名小説のファンがキャーキャー言って買うのだろうか。
 そして直接関係はないけれど、技術的な意味で驚くことに、この「饕餮」という漢字が、こんなに画数が多いのに2文字ともJIS第二水準に収まっているのである。そういうことなので、字が潰れるかもしれないが、日本語の利用できる環境では文字化けすることなく表示できるという事実がひたすらに恐ろしい。
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by muzina-giku | 2008-06-25 23:29 | 日記でしかない
携帯電話を奪い取る
 通信技術の進歩は目覚ましく、そのためにいかにして人間の手から通信機器を奪い取るか頭を悩ますのだという。こう書くと、まるでメールのやり取りに夢中で勉強をする時間を削っている中高生から携帯電話を取り上げるような話に聞こえるが、さにあらず。サスペンス色の強い創作物の中で、いかにして主人公の携帯電話を使用不能に陥らせるかということ。
 確かに携帯電話程度の通信機器でも、持っているというのでは安心感がかなり違う。しかしハラハラドキドキを楽しむためのサスペンスにおいては、その安心感は逆に持ち味である緊迫感を大きく損なう物でしかない。

 さてどうしよう。
 少し前では「電波の届く範囲外」というパターンが多用されていたようだが、アンテナ基地局がかなり増えたため、そうした場所も減り現実感が薄れてしまった。そうなると、あまりに僻地過ぎて、その場所に到達するための妥当な理由を考えねばならない。

 電波の障害でなければ今度は破壊か。水に濡らすのはすぐに思い付くけれど、あまりに普通すぎるかな。絵的なインパクトも考えれば、完膚無きまでの破壊というのが良いかもしれない。話の冒頭で恋人を怒らせてしまい、怒りのあまり真っ二つに折られる、と。

 紛失。落とすパターンもあるが、ひったくられて失ったり。置き忘れて見つからないというのもこれだろう。

 後は、まさかの電池切れ。どれだけ携帯電話のコンディションに無関心なのかというケースである。ここまで関心がないと、危険な場合に携帯電話を使おうという発想がまず出て来ないという気もする。
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by muzina-giku | 2008-06-24 23:43 | 雑記
母性
 新聞の読者投稿欄で、どうにも生理的に受け付けない文章を発見する。それは40歳代後半の主婦の投稿で、昨今の凶悪事件の多発に対して意見を述べた物だった。
 その中で投稿者は、こうした凶悪事件を未然に防ぐには母性が必要なのだという。社会的に恵まれず、打ちひしがれた犯罪予備軍の人間に対して、母親がその体を抱きしめ「大丈夫、私だけはどんな時でも味方だから」と声を掛けてやれば全て解決なのだそうだ。

 基礎教養として、ユング心理学を一通りさらってきた身であるからして、この母性崇拝の態度は非情に気持ちが悪いのである。ユング心理学では元型と呼ばれる概念があり、それらの一つとして「太母(グレートマザー)」という物を類型の一種として提唱している。
 太母はその名の通り子を産み育て保護する母親としてのイメージを持っている反面、すべてを飲み込み破滅させる物でもある。子を守る気持ちが適正に働いているうちはいいのだが、その力が暴走すると子供を強権的に支配し、自主性を奪い縛りつける。

 そういうグレートマザーの概念を知っていると、母性によって子を守り、凶悪な衝動を留めようと包み込んで絡めとるのは、ただ我が子の思考力を奪い取り自分の思うがままにコントロールしようとしているだけにも思える。こうやって子供を縛りつけるのは、ただ単純に自分が「犯罪者の母親」になりたくないからなのではないだろうか。
 ともあれ、もっとも恐ろしいのは40歳代後半にもなって、母性によって我が子をコントロールすることを疑問に思わぬ親が存在しているということだ。
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by muzina-giku | 2008-06-23 23:46 | 雑記
無い物ねだり
 日本の土壌は酸性で、アルミニウムが多く溶け込んでいるため、青色のアジサイが美しく咲くのだそうである。その逆にアルカリ性の土壌、たとえばヨーロッパではその傾向が強いのだが、そうした土地では赤色系のアジサイが色鮮やかなのだと言う。

 我が家のガクアジサイは、10年ほど前に鉢植えでもらった木を路地に植え替えた物である。毎年花が終わる頃に枝を剪定し樹型を整えるのだが、昨年は強めの剪定で枝の数を減らしたため、今年のアジサイは大きめの花となった。
 見れば分かるが青色系で、日本の土壌には合った色なので不満はない。

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 しかし、近所では赤色のアジサイを植え、色が出ないと嘆く家もある。土壌のphを調整したり、土にリンを多く含んだ肥料を混ぜれば赤色を強くすることが出来るのだが、青色の花と較べて非常に手間がかかる。違う色の花を咲かせてみたい気持ちは分かるのだが。

 同様のことがヨーロッパの園芸家でも起きているらしい。やはり現地では発色しにくい青色を出すために土壌を調節するらしいが、やはり鮮やかな色に咲かせるのは難しいようである。逆に赤色系は日本では滅多に見られぬほど鮮やかなのだが。

 土に合わない色であることは分かっていても、難しいからこそ咲かせたいと思うのは人間の性であるらしい。
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by muzina-giku | 2008-06-22 23:05 | 日記でしかない
詐欺か、ビジネスか
 恥ずかしながら、『シム・アース』で地球温暖化(というかガイア仮説)を学んだ人間だ。ゲーム開始当初の何も無い惑星に、雨を降らせたり、酸素や二酸化炭素などの気体を補ったりして大気を安定させ、生命を増やしていくというゲームである。
 箱庭をいじり倒すタイプのゲームなので目に見える目的はないのだが、気温の上下が無闇に楽しかった覚えがある。ある程度ゲームを進行させると、無難な線で環境が安定してしまうので、そうなると飽きてまた最初から。
 昨今の二酸化炭素排出削減の話題を見ていると、『シム・アース』のことを思い出さずにはいられない。ともかく自分はそこで「温室効果ガス」という言葉を知った。



 そして地球温暖化を食い止めるための方策として、カーボン・オフセットという言葉がよく聞かれるようになってきた。これは排出した二酸化炭素の影響を極力小さくするために、二酸化炭素を吸収するとされている植物を植林するという活動である。
 しかし植林するための土地や、その目的に適した植物など、排出した業者が用意することが難しいということがあるため、対価を受け取ることでそれを代行する業者なり、プロジェクトなりが出現しているようである。これらをカーボン・オフセット・ビジネスという。
 要するに、出してしまった二酸化炭素を、木を植えて相殺するという発想で、それをビジネスにする業者があるということだ。

 しかしそれが巧くいくのかい?という疑問は当然あるわけで、いやはや困ったものだと。問題は山積みだし。
 まず考えられるのは販売したオフセット分の植林が行われない、詐欺まがいの業者をどう規制してゆくかという問題。次に、オフセットを購入したからと安心してしまい、自社の排出する二酸化炭素を削減する努力を怠る製造業者の問題。3番目に植林したが、その後の管理に失敗して森全滅の問題。
 多々問題があるのは確かだけれど、こういう点を改善せずに結局、排出二酸化炭素量が削減できなかったら意味が無いのではないか、と思う。そして、そういうのを称して「エコエコ詐欺」と呼ぶ人もいるようだ。
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by muzina-giku | 2008-06-21 23:12 | 時事
ブームに火を点けた瞬間は
 薬局で販売されている液体を数種混合して有毒な気体を発生させ、その物質を原因として死に至らんとする自殺方法が今年になって急増しているのだと言う。この方法による自殺件数が昨年には27件29人だったのに対し、今年は5月末までで489件517人だったのだという。

 で、マスコミの論調ではいつもの通り、「ネットにより方法が広まり」と、この方法が広がった原因がインターネットの利用によるものと原因付けていたのだが。いやいや、悪いのはいつもネットですか、そうですか。

 今年と昨年のデータでは如何ともし難い、少なくとも月別のデータが欲しい。
 ニュース等をチェックして感じたところによると、この方法が一挙に広まった原因となったのは、有毒ガスで自殺を図った息子の部屋に母親が入り込み、巻き添えとなって共に死亡した事故であろう。この件をTVや新聞等のマスコミが大きく取り扱い、おろかにも混ぜるべき液体の種類まで示して報道した馬鹿がおったため、この方法は爆発的に知れ渡ってしまったのである。そして、ある特定の知識は冷静でない精神状態の者に教えると危険であり、そのために今日の恐るべき数字に至ったのだろう。

 だいたい自殺絡みの報道は注意深く行なわないと、雰囲気に感染して模倣する人間が出てくることを理解していないマスコミがいまだ多く存在する。往年の"いじめを原因とした自殺"がほとんど社会現象と言って良いほどの大ブームとなった時も、やはりマスコミの影響が非常に大きかったように思う。しかしマスコミ自身が、そのことを反省している様子は微塵もないのである。
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by muzina-giku | 2008-06-21 00:03 | 時事

斬るものなんでもヤワラカ仕上げ
by muzina-giku
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