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涙を絞る読後感
 いろんなところで「本を紹介して。泣けるやつが良い」というおねだりを目撃する。
「泣くために本を読むのかい、ふーん」と思う事もあるけれど、確かに本の属性として「泣かせ」は分かりやすいのではなかろうか。

 他のジャンルに関しては不勉強なのだが、SFでは有名な泣かせ本が何冊か存在する。
 そういうので、一番トップに来るのはダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』だと思われるが、有名過ぎるので説明を割愛。ただし、読者初心者は早めに読んでおいた方が良い本ではある。いろいろと経験を積むと、泣かせ具合がだんだんと鼻に付いてきて純粋には楽しめなくなってしまうため。

 もう少し擦れた本読みにはジェイムズ・ティプトリー・Jr『たったひとつの冴えたやりかた』を勧めた方が良いのだろうか。
 紹介するまでもなく非常に有名な作品であり、「世界の中心」や「電気羊」並にタイトルがパクられまくっている作品である。

 粗筋は「発見した星に自分の名前を付けることが夢である女の子が、家出同然に旅立った宇宙旅行で異星人と出会う」というもの。
 しかし、この一昔前のティーンズ小説のような粗筋からは予測もできない重いラストが、かなり泣かせる。詳細は避けるが「死んじゃうからかわいそう」レベルの泣かせではなくて、きちんと責任を果たすことの重さと、正しい選択肢を選ぶことの健気さが、ともかく重たくて深い。

 同著者の『接続された女』も傑作であるが、こちらの方はかなり苦味のあるラストである。
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by muzina-giku | 2006-04-30 23:32 |
書物の祝日
 書こうと思っていてすっかり忘れていたネタを一つ。

 4月23日は〖サン・ジョルディの日〗だそうだ。スペイン北東部カタルーニャの守護聖人・聖ジョルディの祝日である。
 また文豪セルバンテス(『ドン・キホーテ』の作者)の命日やシェイクスピアの誕生日でもあり、彼らに敬意を表して〖世界本の日〗に指定されている。また国連の定めた国際デー〖世界図書・著作権デー〗でもある。

 また日本書店組合連合会と日本カタルーニャ友好親善協会が、日本でも本を送る習慣を根付かせようと、1986年に〖サン・ジョルディの日〗を制定したのだが、あまりメジャーにはなっていない。



 外国の習俗まで輸入して、本を売りたいという気持ちは分からなくはないが、本というのはプレゼントするのが難しい物品の一つである。
 贈りたい相手の読書の傾向を把握していて、そのうえ相手が読んでいなさそうなものを贈らなくてはいけない。さらにもっと根本的なことだが、相手が本を贈られて喜ぶような人間でなければ、プレゼントの意味がない。

 本好きな人間は、自分が欲しい本についてはおそらくリサーチしているだろう。もし贈られた本が自分のストライク・ゾーンを大きく外れて、ベンチに飛び込むかのような大暴投だった場合、送り主になんと感想を述べたら良いのか悩むところである。

 多分、外れのない選択としては辞書や図鑑の類いだと思われるが、そういうのはわざわざ4月23日まで待たなくても、進学・就職祝いで既に贈られていそうな気もする。
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by muzina-giku | 2006-04-29 21:49 |
お試し期間中
 エキサイトネームカードという新機能が追加されたらしい。
 ちょいとSNS機能やらアクセス解析機能やら、いろいろと便利な機能が付加されたものらしいが使ってみないと便利かどうかは判断しかねる。

 そうしたわけで、お試しがてら付けてみた。
 興味のある事柄を記入しておくことで、何やらフォーラムというものに参加することになるらしい。別にそこで活動する必要はないのだが、そうすることで何やら緩やかな結束が生まれることを期待するものらしい。

 しかし、SNSつうのがなんとも。流行り物なのは分かるが、クローズドなWebという物を受け入れられるかどうかだろうな。
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by muzina-giku | 2006-04-28 23:26 | 雑記
99%
 そもそもが「カカオ・ポリフェノールがダイエットの成功率を上げる」という説から始まった、カカオ含有量の多いチョコレートのブームである。
 巷では製品のカカオ含有量をパーセンテージで表す製品が溢れ、その数字も少しづつ上がっていったのである。

 そして満を持して登場の「カカオ含有率99%」のチョコレート。砂糖もミルクも甘味を加味する材料はいっさいなく、ほぼカカオしか入っていない製品だ。

 パッケージには「非常に苦い製品です」と記載され、一部方面ではその不味さに祭りがおきている話題の商品である。

 それほど話題であれば、喰ってみるのが人としての道、実験こそが人生さ。「御下命いかにても果たすべし。尚、死して屍拾うもの無し」ということで怖いもの見たさで喰ってみた。

で、あーっ、とても印象深い味ですね(棒読み)。

 それほど不味いとも思わないのだが、甘味が圧倒的に不足していることで苦味がかなりの時間あとに引く。ただし、カカオ味は濃くてその辺りは好感が持てるし、ブランデーなどの洋酒に合いそうだ。

 しかし、甘味が足りない事が問題なだけで、別の普通に甘いチョコレートを少量足して一緒に口の中に入れると、かなり美味しいチョコレートとして食べられると言う事実を付記しておく。
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by muzina-giku | 2006-04-27 22:56 | 時事
 子供の遊びではあるのだが、しりとりで「る」で始まる言葉が回ってきた時に非常に困る。
 考えてみたら、パッと思いつくのが「ルビー」と「ルーマニア」と「ルパン三世」くらいしか思いつかない。もう少し無理して「ルノー・メガーヌ(そういう車種があるのだよ)」くらいか。

 あるにはあるが、固有名詞がやたらに多い。「ルイ16世(マリー・アントワネットの旦那)」や「ルートヴィヒ2世(19世紀バイエルン王国の王)」とか。

 ローカル・ルールで固有名詞禁止を設定していると、使える単語が非常に少なくなることは確か。
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by muzina-giku | 2006-04-26 22:55 | 気になる言葉
覗視行為
 被害者がブログを持っていたと報道されたことで、わざわざそのブログを検索して探し出してしまう人間が多いらしい。
 当初は未成年である加害者の実名が記載されていたようだが、いろいろと関係者が手を入れてその部分の記事は削除されたらしい。
 また、ブログ中の掲示板に悪意ある書き込みが集中したため、その部分もサイドバーごと削除されたようだ。

 そういう事実をとって、ネット・ユーザーのお行儀の悪さを語る御仁もいるようだが、元々はブログ・タイトルまで記載した記事を書いた新聞記者が悪いのではないだろうか。
 しかし、世の中の同名タイトルが付けられたブログはここ数日、異常な訪問者数に悩まされているのではなかろうか。



 オレだって一ブログ主なわけなのだが、何らかの事件に関わってしまって当ブログが注目を集めたって楽しくないだろうということは予測出来る。
 ましてや、ブログ管理人が物理的にブログの世話を出来ない状態になっているにも関わらず、野次馬によって好き勝手に荒らされて、その対策として記事やブログ・パーツをどんどん削除されていってしまうのはやりきれないだろうな。
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by muzina-giku | 2006-04-25 23:30 | Web上の出来事
○○感覚
 フィクションの世界では、男と女が出会うと途端に恋が始まるものらしい。世の人々がそんなに恋愛のことばかり考えて生きているとは思わないが、メディアは一般人に「恋をせよ」とプレッシャーをかけているような気もする。

 昔からグループ交際での数合わせ要員だったオレには思いもつかないことなのだが、昨今の若い人々は小学生からでも「付き合っている」と言うのだな。
「付き合い」の中身がどれほどのレベルかは知らないが、思いつく限りのことをするんだろう。「とりあえずデートしてみる」とか。



 若年者による重大事件が起きると、評論家のセンセーたちが判で押したかのように「ゲーム感覚」という言葉を持ち出してくる。
 おそらく、そうした偉いセンセーたちは自分でゲームなどをプレイしたことは無いだろうし、「ゲーム感覚」という言葉も多分、何事か「若者文化を批判する感覚」で使っているんだろうと思う。

 だからといって、どうやら「恋愛感情のもつれから殺人に至った事例」を解説するのに「ゲーム感覚」と語ってしまうのは、批評家としていかがなものだろう。
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by muzina-giku | 2006-04-24 23:38 | 時事
死に臨む
 不治の病で苦しむ病人(本当は病猫だが)の治療のため1週間ほど病院に通ったのだが、治療の甲斐なく逝ってしまわれた。享年8年4ヶ月。

 生物全般かどうかは不明だが、少なくともホ乳類では生命に危険を及ぼすような不調を苦しいと感じるように身体の仕組みが出来ている。
 そのため、まさに命を奪うような苦しみ方を見ていると「どうにかしてやりたい」と思うのだが、どうにもならんかったのは辛い。

「楽にしてやる」という言い方があるが、元のように健康な身体に出来ないのであれば、行き着くのはもう一方のアレである。しかし、その方向は取り返しがつかない結果を呼ぶことは目に見えているし、たとえ慈悲から出た選択としても正しい答えなのかどうかは誰に分かるわけでも無い。
 相手が動物なだけに本人(本猫)の希望を聞き出せぬのがまた悩ましい。



 人間における末期医療に関して、法整備を行なうべきかという議論があるようだが、どうなのだろう。
 延命治療を打ち切るための具体的な基準を定め、それに従い機械的に判断を下していくようになるのだろうか。

 だが、その時々に「関係者全員で悩む」という選択肢があっても良いと思うがな。その結果、どういう答えを選んだとしても「悩んだ」という事実が残る。
 結果が取り返しがつかないと分かっているのであれば、残された側が心の問題にどう折り合いをつけるかという別の話に変化するだけのことであろう。

 どの道、こうした議論は残され、生き延びる側の心を救うためにあるのではないかと思うことがある。
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by muzina-giku | 2006-04-23 23:31 | 日記でしかない
先入観
 よくグルメ番組などで「こだわりのラーメン屋」を称している店が、スープの仕込み具合が気に入らず、寸胴鍋の中身を排水溝に捨ててしまうという場面を放送することがある。どうやら「味のためには、多大な苦労もいとわない」ということを表現するための演出の一つらしい。

 しかしそんな演出も、直前に見聞きしていた情報によっては「大変ケシカラン」と感じてしまう場合がある。

「川を汚さない」というスローガンのもと、排水溝にどんなものを流したら汚れはどれほどということを解説する広報活動がある。それによれば、ラーメンの汁1杯(0.2L)を排水溝に捨てた場合、魚がすめる水質に水質を改善するには、風呂桶(300L)で2.7杯分の水を入れて、汚れを薄めることが必要だそうだ。
 生活排水の汚染度合の情報を得てから、ラーメンスープを排水溝に流す画像という順番では、もはやただの水質汚染の原因にしか見えないという不思議。


 そしてこのトピックには関係のないことだが「食べ物を粗末にするのはイカンよ」と思っていたりする。プロだったらスープ取りを失敗するのは、「腕を疑われるのでは」とツッコミも入れたいし。
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by muzina-giku | 2006-04-22 21:52 | 雑記
鍛えるよりも休息
 脳を鍛えるのが流行っているらしい。
 最新の脳科学理論を応用して、まるで筋肉トレーニングをするかのように脳を刺激し、活動を活発にさせるものらしい。

「年齢」という表現は便利なようでいて曖昧な物言いだと思うが、実年齢と○○年齢の量を比べて若いと判定されたら喜ぶものらしい。
 何となく数字で誤魔化されているだけの気もするのだが、結果が単純で分かりやすいというのが受け入れられるポイントなのだろう。「脳年齢」に限らず「肌年齢」や「骨年齢」「血液年齢」などというのも存在している。



 春眠暁を覚えずというが、何かの陰謀のように眠くてたまらん。年なんてどうでもいいから、睡眠時間を確保する方が得策か。
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by muzina-giku | 2006-04-21 21:52 | 理系

斬るものなんでもヤワラカ仕上げ
by muzina-giku
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