サイドサドルではなく
 いやあ正月早々、妙なものを見てしまったなあと。

 だらだらとTVを見ながら過ごしているわけなのだが、とある結婚式場のCMに目が点となってしまう。そこでは、ウェディング・ドレスをまとったお年頃のお嬢さんが、馬にまたがり草原を駆け抜けていくという感じの映像が流されていた。そのあまりにも勇ましい感じに、何がどうおかしいのか考えること暫し。
 思うに馬に前傾姿勢でまたがり、全速力で駆けさせるのがいけないのだと思う。

 女性のための乗馬術として、今では一般的ではない方法だがサイドサドル(横鞍)というものがある。これは専用の鞍を使い馬の背に横座りで乗る乗馬術なのだが、600年に渡る道具の進化もあって障害飛越も可能なきちんとした技術となっている。またこの方法による馬のダンスなどの大会もあるようだ。

 基本的には、通常のまたがる方法と較べて、左足の鐙と右足代わりの鞭とで馬を操縦するため、全速力というわけにはいかない。そのためか基本姿勢は背筋を真っ直ぐ伸ばし、真正面を向くというもので、そうした所は堅苦しくもあるが品位を感じる部分もある。
 そもそも女性がスカートをはいたまま馬に乗る、そして剥き出しの足をみだりに剥き出しにしないという、矛盾する要求を解決するための乗馬術なのだから、スピードが出せないのは致し方がないのだろう。

 ちなみに、この乗り方の時には正式な服装はくるぶしよりも長いスカート着用であり、乗降をサポートする人員を必要とする。そのため、女性がズボンを着用するのが不自然ではなく、また「趣味の乗馬」のためにわざわざ使用人を一人雇うことが難しい昨今では、この乗馬術が知る人ぞ知るような技術となっても仕方がないのかもしれない。

 しかし、わざわざウェディング・ドレスという女性という記号を強調した服装であるのに、足を隠す配慮もなく馬にまたがりしかも前傾姿勢で全力疾走である。馬を力づくで支配し、その限界に挑ませている男性的な表現であるようにも見える。

 何と言うか、乗馬の心得のあるお嬢さんを表現するつもりが、頓珍漢な画像になってしまったと言うべきか。
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by muzina-giku | 2008-01-01 23:29 | 雑記

斬るものなんでもヤワラカ仕上げ
by muzina-giku
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