想像で描いた巨大猫
『若冲と江戸絵画』展を見に行った。
 伊藤若冲の作品が目玉とされている展覧会だったが、実はそれほど若冲には期待しておらず、その他のいわゆる「奇想の画家」の作品を観察してきた。本当はこちらが見たい若冲の代表作である『動植綵絵』には、どうも今のところ縁がない。

 ともかく何点かの虎の絵が、一様に「フワフワした巨大な猫の絵」風であったのが、非常に感慨深い。貶しているというのでは無くて、当時の日本の画家で実物の虎を見た事がある者が少なかったからだということにしておこう。ただ、虎という動物が存在していることは知っており、そのため中国の画家が描いた虎の絵を手本にしリアリティの不足しているところは身近な動物の猫を観察して補ったということか。実際、若冲の猛虎図には「虎は見た事がないので他人の絵を写した」ということを讃に記している。

 江戸時代の画家ではないが、その流れを汲む河鍋暁斎の作品が途中にひっそり展示してあったり、長沢蘆雪が意外と充実していたりと、そうした収穫はあり。

 最後に一区画を区切って琳派の作品がまとめられていたのだが、そこまでの「奇想」の画家とは空気が違うので「余分かな」と感じたのだが、会場が愛知県美術館のため、後で常設展示されているクリムトの『人生は戦いなり』(黄金の騎士)を見た時にヨーロッパにおけるジャポニズムの影響を直に感じて、違った意味で興味深かった。
 ただ琳派の画家は、もし現代に生きていたら絵を描く道具としてPhotoshopを使ってたんじゃないだろうかと勝手に想像した。
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by muzina-giku | 2007-06-02 23:47 | 日記でしかない

斬るものなんでもヤワラカ仕上げ
by muzina-giku
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