Excite 『ニンテンドッグス』から「人が欲する人工知能」を考える
生身の動物と暮らしているので、ヴァーチャルなペットと暮らすという感覚がわからない。
やつらはプロダクトだから飼い主をガブッと噛んで全治2週間のケガとか、障子によじ登り自分専用の出入り口製作などということをしないであろう。
あくまでも人間に対して「構ってビーム」を出して、世話をしてもらうのが目的の被造物だ。
それにしたって手を掛ければ掛けるほど、飼い主にとって好ましい性格に矯正されていくプログラム、というのも何だか一種の幻想っぽい。
リアル・家の猫など懐いてくるほど図々しくなり、文章を書いている途中にも関わらずキーボードの上をゴロゴロとローリングする困ったちゃんだ。
多分、人工知能の方が本物の動物よりは賢いような気もする。少なくとも作業の邪魔はしないだろうしね。
しかし、アクビをした口に隙をついて指を突っ込んでアガガッといわせる遊びはリアル猫にしか出来ないだろうが。